売上を上げるという行為を突き詰めると、モノやサービスを購入することでどのような印象を顧客に与えることができたかということに着地するように思うわけです。
それは小売りであってもメーカーであっても、営業から製造のあらゆる局面において。マーケティングにおいては、その印象を良くすることができる行為にこそ、価値があるように思います。
最終的には、その価値づくりへの取り組みや取り組んでいる人が市場では評価されるように感じています。売上数値の中期的な上昇傾向には、その印象を良くするという価値づくりが必ず起因しています。
そして、営業、製造、カスタマーサポートというどのポジションにいても価値づくりに参加することができます。
価値づくりに対して、そこを目標に向かわない行為は組織において、搾取ということになります。ただ、ややこしいのは、売上数値が価値と搾取で構成されているということです。短期的には、搾取で売上が上がることもありますが、価値とともに売上数値の中に混同されてしまうので注意が必要です。
ただ、本当に売上を作っている価値なのか、それとも搾取なのかを仕分ける方法はいくつかあります。大抵、価値の場合、その行為が中期的にどのような好印象を与えるのかということを口で説明することができます。
一方で、搾取については、そのことを説明することができません。一度、売上を上げようとするその営みが価値なのか、搾取なのかを仕分けて見てください。何を評価するべきなのか、逆に何を搾取とするのかということが透けて見えてくるはずです。