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活躍するゆるキャラ達。そんな中で、際立つくまモン。そのくまモンの良さをひたすらに綴っている本書です。
ゆるキャラを、マーケティングな視点で解明したい。ファッションやメディアとのコラボレートの余地はあるのかどうか、ということを知りたくて本書を手に取りました。
すると、驚くほどに、ひたすらくまモンの魅力が、ファン目線でつづられているではありませんか。著者はもしかすると、客観的な視点というのも組み込んだのかもしれませんが、それよりも、一途なくまモン好きがダイレクトに伝わってきたという感じ。
ですので、ここまでゆるキャラのことを愛している人がいるのかという点に驚きました。それが、第一の収穫であるように思います。ゆるキャラ、くまモンをこれほどに愛する人が存在するという事実です。
また、著者の視点をなぞると、ゆるキャラといっても、くまモンは奥が深いということです。くまモンと接し、感じ取る側次第で、くまモンという存在のおくゆきはどこまでも深いということが分かりました。
つまり、ゆるキャラって、もっと気軽に、たしなむ程度の存在というように思っていたのですが、実は、その逆で、ファンの思いは、もっと深く親密であるということが分かりました。そこの認識の違いとして、そもそも私がファンではないからかもしれませんが。
しかし、とはいっても、本書を読んだ限りでは、ファンとくまモンの結びつきは、思っていた以上の結びつきであったという印象を受けました。それは、ゆるキャラをマーケティングな視点で解明する上で、大きな収穫、重要な認識となったように感じています。