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ユーチューバーという職業はご存知でしょうか。ユーチューブで動画配信し、それを生業にしている人のことです。
家庭用のビデオカメラとパソコンがあれば、誰でも動画をアップできる時代。そして、今ユーチューバーが注目されている理由の一つは、好きなことを発信し、それを生業として年収数百万、数千万というユーチューバーの存在があるということではないでしょうか。
以前までは、昔のドラマや、好きなアーティストの曲、アメリカンなドッキリ動画などを楽しんでいたユーチューブでしたが、今では子供のおもちゃを子供が紹介していたり、中高生がゲームをプレイしたり、コーラにメントスを入れたりと、個人が様々な動画をアップしています。
そんなユーチューバーの中で著名なのがHIKAKINで、HIKAKINがはじめて出した本が本書です。動画撮影や作成、配信のノウハウが書かれていて、そのノウハウを公開する理由の一つにユーチューブのマーケットがもっと広がれば良いとうような旨がありました。
さて、本書を読んだり、ユーチューバーについて調べたりしてみると、気になるのはユーチューブの今後です。今は企業の公式チャンネルが発信する動画よりも、個人が発信するおもちゃ紹介やお菓子レビューの方が再生回数が平気で多かったりしている状況です。例えば、おもちゃ動画なんかは、子供が親へユーチューブを見せてとおねだりしたりするようです。
著者の動画の場合は、親近感的なことが受けているのではないかと言います。かっちり決め込んだ撮影環境も良いが、逆に生活感のある部屋での撮影が親近感が湧いて良いというような具合に。
今、お菓子レビューであれ、なんであれ、面白味がある動画は企業や個人関係なく再生されていて、企業のオフィシャル動画も、プライベート的な動画もまぜこぜに存在します。その状況は、仕事も遊びもまぜこぜで、何が仕事で何が遊びなのかという境界線がありません。
それは、昨今のマーケティングに通じていて、ターゲティングしてポジショニングしてというしきたりで行動することが、すなわちビジネスとは限らないという時代であるということではないでしょうか。
つまり、ユーチューバーのお菓子レビューは、遊びであり、仕事でもあり、エンターテイメントでもあるわけです。その営みは、従来のビジネスのしきたりの上にあるとは考えにくいわけです。
その状況って、すごく面白い時代になってきたということなのだと思います。