無印良品の家のコンテンツで、住まいのコラムというものがあるのですが、そこで「DIYと暮らし」という記事が更新されました。簡単に要約しますと、家をプロが必要なところ意外は、自分でつくれるDIYキットハウスなるものはどうだろうかという投げかけです。

DIYと暮らし

すごく、面白いなぁと思います。耐震など、もちろん安全面の確保は前提になると思います。

さて、充経済をコンセプトに情報を発信している、fashion journalとしての提案は、超低コストな住宅の実現です。例えば、税込で98万円くらいの価格です。

充経済とは?

そのような低価格の住宅は、全ての可能性を検討した場合、不可能なのでしょうか。非常にシンプルで、頑丈で柔軟な設計のものを、テンプレート化し、工場で部品を生産します。その部品を、土地に持ってきて、床一枚、壁が4枚、天井が1枚を組み合わせて完成というものです。

それはDIYでなくとも良いのですが、とにかく低価格の税込98万円です。なぜ、98万円だとハッピーなのかと言いますと、人生設計に住宅ローンの返済というものが無くなるからです。

住宅ローンが無くなり、家を建てるのに税込で98万円で済むならば、ライフスタイルにおいて自由になる時間が格段に増えることになります。例えば、3000万円の住宅ローンを月8万円で返済していくとすれば、約31年かかります。また、3000万円というと、月給が25万円の場合、10年間分のお給料に値するということです。 

その10年間に勉強するもよし、子育てするもよし、介護にあてるもよし、本業に加えて、新しい事業に挑戦するもよしです。つまり、3000万円の住宅ローンがないことで、ライフスタイルは劇的に変わります。それはfashion journalで注目している、スタートトゥデイの6時間労働「ろくじろう」や農的なライフスタイルなど充経済につながるもろもろ以上のソリューションとなるかもしれません。

もし、この先進国日本で、家を98万円で建てることがスタンダードになったとすれば、それはものすごいことです。総務省統計局の第2章 人口・世帯によると、日本の人口は平成24年が約1億2700万人だったのに対して、平成117年の予測は約4,600万人です。つまり、人口は減少へ向かうと予測されています。人口が減少すれば、需要も減るので、土地の市場価格は下がります。

総務省統計局 第2章 人口・世帯

さらに、東京、大阪の人口が日本各地へ分散することができれば、都会の土地の価格もなだらかにすることができます。ITで情報は格差なく享受することができ、自然の資源は、むしろ地方の方が豊かです。

そのような土地の低価格化と、税込98万円の住宅が実現すれば、時間やお金が生まれるということになり、その時間とお金で新たな価値を生むことができます。

既成概念を疑い、技術を終結し、あらゆる方向の可能性を検討した場合、税込98万円の住宅は実現不可能なのでしょうか。