平均という、本来存在していない実態に気をつけるということ。そのようにマーケティングデータを触る際には注意するようにしています。

例えば、サイトへ訪れたユーザーAさんは1PVで、ユーザーBさんは99PVだったとします。その場合、平均PVは50となります。ということは、一人50PVほど巡回するのかという認識になりそうですが、そのような実態は存在しません。

Aさんは、サイトに興味を持てずすぐに離脱し、Bさんは興味を持ちサイトを巡回しました。確かに存在しているのは、Aさんが1PVであり、Bさんは99PVであるという各々の実態です。

平均PVを知ることで、何か傾向が分かった気になりそうですが、実は、実態を何一つ知ることはできない項目であります。なぜならば、実態を掴むためには、各々を知る必要があるからです。

ゆえに、平均を知っても、傾向を知ることはできないということになります。