デザインを、広義において、課題や本質を抽出し、情報整理や表現を行う営みと定義するならば、デザインの能力が長けている人は、比例してロジカルシンキングに長けているように思います。ゆえに、言葉でデザインを語ることができるので、他者とデザインについて文脈を共有することもできます。

そのように考えてみると、デザインは感覚というよりも、論理的なアプローチが求められ、アート寄りではなく、限りなくビジネスよりのスキルに近いものであり、同時に多くのビジネスパーソンにとって強力なスキルとなるように思います。

そして、正しくデザインされたもの、そのディテールには、必ず意味があり、意図があります。それは、伝えるという点において、言葉に似ており、デザインの能力と、コミュニケーション能力には共通する髄があるように思います。

以上のように表現できるデザインは、情報が入り混じり、溢れている昨今のマーケットにおいて、必須のスキルであるとともに、重要性が高まったのは必然です。メールで伝える内容を、文章で整理するように、多くの場面でデザイン力が求められているように感じます。