新しいサービスやビジネスを考える時、利益からの逆算、すなわちどれだけ儲かるのかということから思考をはじめないようにしています。なぜならば、逆算の出発点は、目的であるべきだからです。目的は利益を上げることではありません。利益はいつの時も、ことを成すことができた上での結果です。

逆算の出発点であり、目的であるのは、世の中の必要性です。世の中の必要性から逆算して行うべきサービスや行動を見定めることができれば、利益はその過程に内包されています。 また、利益からの逆算では、世の中の必要性からの逆算ではないので、利益を生むことはできません。

例えば、P/Lを見て利益が少ない場合、どのように利益を増やそうかという議論がはじまりますが、実はその議論は誤りであります。その場合、考えるべきは行動の目的が、世の中の必要性を満たしているのかどうかということです。なぜならば、それを満たしているならば、利益は自ずと生れるはずだからです。

そして、世の中の必要性と、自分の「好き」が合致したら最高です。好スパイラルが生まれます。