コミュニケーションの取り方は多種多様に存在しています。同じことを伝えるのに、ある人は言葉で、ある人は絵で、またある人は歌で伝えるかもしれません。ビジネス書の多くは、論理的に書かれていて、ストレートに主張が述べられています。

例えば、とあるビジネス書の言いたいことは、目標を設定することが大事であるということかもしれません。その目標が大事であるということは、論理的にでなくても、ビジネス書でなくても、物語や詩、小説のような表現方法で表現しても良いのではないだろうか、というようなことを最近よく思います。

小説など感情的、物語的な表現方法の方が、趣味、趣向が多様化しているマーケットにおいては、言いたいことが表現できて、読者は微妙なニュアンスを受け取りやすいのではないかと思うのです。

そのような物語的に、伝えたいことを表現されているのが本書「ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと」です。 ディズニーのサービスや大切にしていること、魅力がよく理解できる一方で、読み物としてその物語は感動的なものでした。

感動的なことや素敵なこと、そのようなことの素晴らしさを知るうえで、それを言葉で理解するのではなく、美しい景色を見たような気持ち。そのような感覚で読み進めることができました。

印象に残っているシーンは東北地方太平洋沖地震の際にディズニーランドのパーク内でのキャスト(ディズニーランドで働くスタッフのこと)の対応です。万が一に備えた、ディズニーランドの日頃の準備や訓練、地震が起きた際のキャストたちの自主的な判断や、ゲストを思う行動力。すごいなぁと感心しました。

ディズニーランドのサービス力を改めて語る必要はないと思いますが、サービスとは何かという問いに、最も近い解の一つがディズニーランドであるように思います。本書を読んで、そのように改めて思いました。