まず、m-floのバーバルがビジネス書を書くという掛け算のインパクトに打たれ、すぐに予約をしました。アーティストとしての活動は良く知られているところですが、ビジネスマンとしての氏の活躍はあまり知られていないように思います。
私もアーティストとしての彼の作品が好きでファンの一人ですが、m-floのスペイシーな世界観の魅せ方や、二人のサングラスなど、ブランディングが上手いなぁと思っていた程度でした。書籍で知りましたが、そのような魅せ方には氏が関わって意図的に行っているということを知り、関心した次第です。
本書は、フィーチャリング力という点に焦点をあてて内容が展開されます。フィーチャリングとは、相手を招いて相手の強みを見いだし、自分の力も発揮させ、お互いが掛け算となり価値を生み出すことと理解しました。
氏のアーティストやプロデューサーとしての経験を元にフィーチャリングの事例を紹介しています。m-floは「loves」というアーティストを招いて作品をつくるやり方を行っており、そのlovesの事例は作品を聞いてきただけにスっと話を理解しやすかったように思います。
それでは、本書を読んで思ったことをご紹介します。まずは、本書はファッションやクリエイティブな仕事を行う者にとってとても参考になると思いました。なぜならば、それは経験者が自分の専門のことを語っているということにつきます。経営コンサルタントが、ビジネスの普遍的な本質的な内容を書いたものよりも、知っている範囲のことを深く紹介してくれているという印象を受けたからです。
ポジティブな意味での知っている範囲、それが最も誰かの役に立つことなのではないでしょうか。ですので、おそらく何かのクリエイターであるならば、本書はとても参考になると思います。
特に、フィーチャリングというやり方は、チームにおいて強みを最大化させて活動するということですが、それは個で活躍することが可能となった作今において重宝される考え方だと思います。それぞれに強みがあって、お互いに持っていないものを持つ者同士がチームとなれば、掛け算の力が発揮されるとう考え方は新しいものではありません。しかし、本書はそこにフォーカスし、そこを重要であるとした点に置いて価値があり、読者にチーム力の重要性の気付きをもたらしたように思います。
個人としては自分の強みをしっかり醸成し、別の個性を迎えて、掛け算の力を最大化するという手法の重要性に気付かされました。そしてそれは、今の時代に必要なことであり、今の自分が欲する考え方でもあるように思いました。
そして最後に、本書は氏のファンである方にとってはもちろん面白く読める内容だと思います。なぜならば、氏の活動内容の経験を元に述べられている内容だからです。
しかし、さらに強調したい点は、ビジネス書として本当に素晴らしいということ。分かりやすい内容と表現であるということと、その分かりやすい内容は深く、本質を突いているという点に置いて。フィーチャリングということに焦点をあてたことも素晴らしいと思います。




