個人が情報やモノを発信できる時代が来たといわれています。その所以は、ITツールなど個人が発信できる環境が整い、個人が発信できるようになったと言われますが、実は本質的にはマーケットが個人の発信を望んでいるというのが正しい解であるように思います。

大量生産、均一的な商品では満足できないというマーケットの実情があります。ファッションの明確なトレンドが薄まっているように、マスが求めるのはこうだと、は一概に言えない作今です。それは、消費者の趣向が多様化し、それぞれが自分仕様を求めているということであります。

また、それに加えてマーケットの変化の速さも個人が重視される要因の一つであるように思います。構成員が固定された組織の場合、マーケットに適した組織を組むことが難しくなります。マーケットの変化により、今日の案件は、明日の案件とは異なり、その案件に対して組織のスキルが対応できなくなるからです。もしくは対応するために大きな時間的コストや学習コストがかかってしまうからです。

それは、組織の構成員が得意でない(好きでない)ことを行う必要性がでてくるということでもあります。しかし、個人が主体となれば、その個人は得意な案件にひたすら携れば良いという可能性が生まれます。案件ごとに得意な者が集まれば、無駄なく世の中にとって人材が活きることができるようになります。

無論、社会保障などの働き方としての制度の課題はありますが、マーケットの流れは少しづつ欲求として、個人としての働き方が求められてきているように思います。

そのようなマーケットの傾向があるので、個人としての価値創造に役立つITツールやウェブサービスが求められ、そしてノマドという働き方などが表れてくるということは自然な理であるように感じます。

そんな中、注目されている一つがクラウドファンディング「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」です。マーケットが欲するであろうプロジェクトに対して、必要な資金をファンから募ることができるサービスです。多種多様が求められ、変化が速く、個人が発信できるという作今のマーケットの傾向3点に、まさに合致したサービスです。

直近で立ち上がったプロジェクトで支持を多く受けているものには、「世界初!メッセージが届くとスマホが香る (ChatPerf)」という最先端なものや、「安野モヨコ(バッファロー5人娘)オールカラー豪華本を限定制作!」というマンガまで。

ユーザーは、プロジェクトを立ち上げることも、支援することもできます。多種を生むことができ、多様を求めることができるサービス。今後、マーケットに適する、個の時代が進めば、ますます注目されるように思います。



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