Kindleが気になります。欲しいのですが、紙媒体で読む心地よさからこれを買うことでライフスタイルが切り替わってしまうのかという不安から、躊躇しています。ニュースなどの情報収集においては、すっかりデジタル化しているというのに。

電子書籍が注目されていますが、ブログのそれと何が異なるのかというテーマを近頃考えておりました。個人の情報発信のハードルはブログなどが出てきてすでに低くなっています。書籍と同じ内容を発信したい場合は、電子書籍でなくともブログで発信する環境は以前からありました。

ですので、電子書籍がなぜ注目されるのかということが、分からなかったわけです。しかし、深く考えてみた時、ブログとの違いは、マネタイズの方法が異なっているだけということが分かりました。書籍は、ブログをパッケージ化して販売しているようなもので、一方ブログは情報をすでに公開していて、広告などでマネタイズしています。価値を発信して、読者に料金をもらうのか、スポンサーにお金をもらうのかの違いです。

あとは、価値を提供しているという点において両者本質的に等しいという結論に至りました。よって、ブログと同じ内容を電子書籍で販売した売上と、ブログの広告の売り上げは、理論値において等しくなると考えられます。なぜならば、世の中に貢献する価値自体が等しいからです。しかし、別の要素が働き、実際には売上は異なると思います。今後どのように進むかは未知ですが、売上が高い方がマネタイズとして優れているということです。しかしコンテンツの価値が等しいということは明確です。

ライブドアブログはブログの内容を電子書籍化するサービスをはじめました。ブログと電子書籍の違いは本質的にはマネタイズの違いですので、ライブドアの動きは非常に納得できるものです。著者のやるべきことは変わらず、情報発信の選択肢が増えるからです。

紙の書籍から、電子書籍へという流れが広く認識されているように思いますが、実は、紙の書籍からデジタル化という革命はブログやホームページの出現で既に起きています。今回Kindleなどの電子書籍リーダーの頭角含め、電子書籍の普及は、新しいマネタイズの出現ということが、注目すべき点であるように感じています。



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