働き方に変化が生じてきている昨今です。その現れとして、ファッション業界でいえば、スタートトゥデイの6時間労働導入。また、リリース後、ユーザー数が急伸した、無料で簡単にネットショップがつくれるBASEなど。
共通している点は、個人がプロジェクトベースで働くという在り方です。例えば、 スタートトゥデイの6時間労働でいうと、退社後に、別のビジネスに関わることが出来ます。また、BASEでネットショップを出しているが、別でデザイナーの仕事を行っているなど。
あるプロジェクトに対して、特技を持つ人が集まり、仕事をする。このような働き方が今注目されているように感じます。その背景には、マーケットの進化が早くなってきたということと、仕事環境がフラット化してきたということがあるように思います。
マーケットの進化が早くなってきているので、会社組織の人材が固定化されていると、マーケットにスキルが対応できないということが起きるわけです。それは、会社に属する人が活きないことになりますし、マーケットに対してもその会社は価値を生み出せないということになります。
プロジェクトごとに必要な人材が集まれば、このミスマッチは解消されます。なぜならば、プロジェクトに対して、必要とされる人材が集まるからです。それは、多方面のステークホルダーにとって利をもたらすということです。
もう一つの仕事環境のフラット化について。これは、誰でも、簡単に、安く、情報や商品や作品などを発信できるITツールやウェブサービスが整ったということです。環境が平等になってきたので、あとは才能×努力で個人の強みを発信することができる時代です。個人として発信し、繋がることができるので、それだけにプロジェクトも組みやすくなります。
個人がプロジェクトベースで働くという在り方が注目されているのは、個人が活き、社会にとっても価値をもたらすということが少しづつ浸透しているからではないでしょうか。公共機関、民間企業ともに、社会保障や仕事環境のサポートなど、個人の流動的な働き方を応援するサービスが表れてくるかもしれません。