Q:
16年間お好み焼き屋を経営しております。
お店の看板はもう古くなってきており、
そろそろ看板を変えようかどうか検討しています。
看板を変えるべきなのか、または変えるべきならどのような
タイミングが良いのかを教えて頂きたいです。

※この質問は、ユーザーの方から頂いた内容を、実況!経営コンサルティングが編集して掲載しています。

A:
実りは提供致しません。実らせ方を提供致します。
こんばんは。経営コンサルタントのT☆Kです。

頂いた情報では看板を変えるべきなのかどうかを
判断することはできません。

そこでまず、確認して頂きたいことは、業績が下がってきているのか
それとも上がっているのか、それとも横ばいなのか、
ということであります。

業績が下がってきているならば、改善の施策として
看板を新しく作ることも一つの手となり得るでしょう。
ただ看板を変える判断に至った場合は
お店のサービスも改善させる必要があります。
看板だけを変えても、中身を変えなければ
顧客にリピーターになって頂けません。

看板を変えるタイミングについては、
お店がある立地状況や、
人通りなど、お店が置かれている外部環境を
詳しく調査する必要があります。

例えば
オフィス街ならば、あえて人通りが多い時間帯に
看板交換の工事を行うことにより、
何かが新しくなるという印象を見せることができます。

環境を調査して、何月何日の何曜日がベストなのかを
判断するべきでしょう。
看板を変える工事からプロモーション活動ははじまっています。

では、業績が横ばいの場合です。
新しい施策を行い、業績の向上を目指す上で
看板交換は、新メニュー開発や、接客サービスの向上と
ともに行うと、お店の変革を宣伝する上でインパクトとなり得るでしょう。

業績が横ばいですので、予算をどこに投資するべきかを精査して、
もっとも効果をだせるであろう投資ポイントを、まずは探すべきであります。
そして、看板交換もその一つであるならば、実行するべきでしょう。

最後に、業績が上がっている場合です。
看板交換は慎重に検討するべきでしょう。

業績が上がっている状態で、お店の顔を新しくするのは
非常にリスクが伴います。
16年間使った古い看板の雰囲気が好きなファンが大勢いる
可能性があるからです。

こういうお店があります。
長年たばこ屋をやっていて、
近年業種を焼き鳥屋に変えたというお店です。
看板は、当時のたばこ屋のままで、
店員は全員50代〜60代のいわゆるおやじ達です。
夕方の営業時間がはじまると、焼き鳥の香ばしい煙を
たてて香りで誘われるお店です。

決してお店の外観は綺麗とは言えませんが、
お店が放つ焼き鳥の香りと、お店の雰囲気で
いつも繁盛しています。

つまり古くなればなるほど、それは味わいとなり
ひと手間かけてあげれば、
新しきにはない古さのブランディングができて、
武器となり得ることもあるわけです。

街並みが皆新しくなっていく中、一店だけ古ければ目立ちます。
さらには、古さというのはすぐに創造できるものではありません。
新しいものはお金をかければすぐにつくることができますが。

御社のお好み焼屋にも少し通じる部分があるかもしれませんので
ご参考になさって下さい。

以上ありがとうございました。

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